私が初めてDLabの活動を経験したのは、シンポジウムとワークショップが一体となった参加型イベント「DLab Dialog Day 2023」でした。その時、私自身はまだDLabのメンバーではありませんでしたが、東工大の先生方や学生だけでなく、学外の有識者、企業、一般の方など多様な方々が、「よりよい未来社会を描く」という共通の目標に向け、対等な立場で生き生きと話し合っているのを見て、「素晴らしいな」と感じました。
DLabでは「社会を構成する多様な人々が対話をしながら、人々が望む未来のあり方を共に考えていく」取り組みを、主にワークショップの形式で続けてきました。DLabの立ち上げ以前から、東工大におけるワークショップの実践を牽引してきた中野民夫先生が2023年3月に退職され、その後を引き継ぐ形で加入した私の役割は、この「対話の場」を持続・発展させていくことだと考えています。