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Future scenario

誰もが宇宙規模の視点・視野をもつことで紛争の蓋然化が低下する

VRによる宇宙生活体験や、積極的な宇宙生活の選択が可能になることで、誰もが地球を外から見ることができる。こうして宇宙規模の視点・視野をもった人々は、民族・国境・文化など、紛争の原因とされてきた諸問題についての思考の枠組みから解放される。また、宇宙への進出によって、かねて有限と思われてきた資源の多くはおよそ無限になる。それによって人類が争ってまで手にしたいと考えてきた土地や資源などの価値はインフレ状態となり、国家間ないし地域間で生じる、いわば古典的な紛争の蓋然性は低下する(これは宇宙への紛争の移転を意味しない)。

変化のポイント
(これまで)
資源やエネルギーなど
目下の利益優先による争いが発生している
変化のポイント
(これから)
地球・宇宙規模で課題を捉えるようになり、争いがなくなる

技術的・社会的な課題
(研究課題を含む)

  • 宇宙における安定したエネルギー開発・居住環境整備・都市開発のための技術確立。
  • 宇宙での生活・地球での生活を選択するにあたっての格差解消が必要(費用・環境・耐性判定など)。
  • 宇宙での生活を安全・快適にするための技術開発。

大学に期待される役割
(研究以外)

  • 宇宙における技術開発についての教育を行う。
  • 宇宙時代の人間の在り方ともつべき視点について、議論・教育の場としても活用される。
  • 生きる意味の教育。
  • 地球での生活を充実させるための技術・仕組み作り。